監禁恋情
火の中で、必死に叫んだ、煙が喉につかえて、叫べなくなっても、歩き続けた。ただ愛だけを求めて。


「愛…っげほっ愛…!」


誰よりも優しい愛が、こんなことをするはずがない。
これから、もっと自分と共にいて、感情が戻って、本当に楽しいときにだけ、あの笑顔を見せてくれればそれでいい。

兄も両親も誰も理解してくれなかったのを、唯一理解してくれたんだ。

「愛…!俺にはキミが…!」



だから、側にいてくれ。





「先生。」


振り向いた先には、愛しい笑顔。


「私が、枝だけになっちゃっても、愛してね。」


(たとえ骨だけになっても愛してね…)




最後に、キミの声を聞いた気がした。
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