監禁恋情
少女の目が覚めた。
少し身を起こして、自分と目があうと、ゆっくりと正座した。

「貴方が私を買って下さった方ですね…。どうぞ、よろしくお願い致します。」

うやうやと、頭を下げる少女。
少女は自分に何をされると思っているのか、一緒に暮らして、恋人にされるか、もっとひどく、玩具のように性欲処理の相手にされるか。

少女に一度だけ目をやって、すぐに興味を失った。

全部どうでもいい。

少女に何の声もかけずに、ただどこでもないどこかに目をやった。

「貴方のお名前は…?」

少女が、聞いた。

「…紀一(きいち)。」
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