監禁恋情
この人はなぜ精神を病んだのだろう。
お金も、家族もあるのに。

「それ以上は近づくな。」

ふいに男が目を覚まし、こちらを睨んだ。
少女は怖がりもせず、それに従った。

「君のことは、次に食事が運ばれてきたときに返す。」

男は言った。





「私はいらない?」

「…ああ。」

「必要ない?」

「……ああ……。」

「……




…………そう。」
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