天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
グスグスと鼻を鳴らすばかりのアリスカ。

時々、机の上の携帯が着信している。

友人から、教師から、そして…啓太からのメールや電話。

…どうして今更啓太から連絡が来るのか。

自分は捨てられた筈だ。

何で今更メールや電話が来るのか。

確認する事すら怖くてメールは読んでいないし、返事なんてもっての他だった。

そんなアリスカの耳に。

「…………?」

部屋のドアノブが捻られるような音が聞こえた。

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