天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
お祭り騒ぎが好きな天神学園の生徒達は、何か噂話があるとすぐに食いつく。

アリスカと啓太の今回の話など、恰好のネタだった。

生徒の誰もがその話題について語り、我が事のように議論する。

僅かながらアリスカと顔を合わせている真晝も、当然そうだと思っていたのだ。

その事を真晝自身に告げると。

「ああ…啓たんの事…」

またもおかしな渾名で、真晝は啓太をそう呼ぶ。

なんかその渾名可愛いかも。

そんな事を思っていたアリスカに。

「何…訊いてほしいの?」

真晝は真っ直ぐにアリスカを見つめる。

「啓たんとアリアリの事、私が根掘り葉掘り訊いた方がいい…?」

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