天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
啓太の親友だとアルトは言っていたが…。

『確かに啓太先輩とタイプが似てるかも…』

小夜はアリスカと顔を見合わせる。

クヨクヨするアルトの姿を見ていると、アリスカも何となくそんな気がする。

度胸がなくて、気弱で、後ろ向きで、自信がなくて…。

いつも隣に立っていた眼鏡少年の姿が、アルトに重なる。

「そんなしょげてないで、元気出しなって」

アルトの肩を叩くアリスカ。

「でも…こんな所を女の子に見られるなんて最悪ですよ…恥ずかしくて今からでも軽く遺書書いて屋上からノーロープバンジージャンプでもしたい気分です…」

励ましも効果なし。

アルトは底無しに落ち込む。

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