天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
はぁ?と耳に手を添える琉。

「夏休みからぁ?気ぃ早いな自分ら」

えへへ…と照れ臭そうに笑う啓太。

「それに人目があって話が出来んって何やねん?ええやん、話したったら」

「え、でも…恥ずかしいじゃないですか」

「アリスカ連れ歩くんが?」

「そんなっ!アリスカさんは美人で可愛くて、恥ずかしい事なんて何もないです!」

「せやったら何が恥ずかしいねん?」

「や…みんな冷やかすし…」

イラッとするわあ、コイツ。

「アホやなぁ、自分」

何か腹立ってきた、とばかりに頭をガシガシ掻く琉。

「アリスカみたいな美人連れ歩いてんねんで?ドヤ顔して偉そうに歩いたったらええねん!『悔しかったらお前らも彼女作ってみぃや』くらいに思たったらええねん」

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