天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
それでも泣き言を言って、励ましてもらって、幾分落ち着いたのか。

アリスカはようやく精神的にも立ち直ったようだった。

「夜にでも、啓太に連絡してみます…」

「あぁ?学校で会うんだから直接話すりゃいいじゃねぇか」

「直接話すのは…何だか怖いですから…」

「意気地がねぇのは変わらずか…まぁ好きにすりゃあいいさ」

両手を制服のポケットに突っ込んで、功刀は言う。

「まぁビクビクせんでも、拍子抜けしたような返事が返ってくると思うぜ?その幸福少女に道案内でも頼まれたとか、大方そんな程度だろうぜ。啓太みてぇな軟弱チビ助を好きになる物好きは、アリスカくらいのもんだろうから」

啓太、散々な言われよう。

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