天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
「オラ、落ち着いたんならとっとと教室戻りやがれ。こんな所で二人きりでいたら、あらぬ噂が立ちかねねぇ」

シッシッと、功刀はアリスカを追い払う。

呼び止めたのは自分だというのに。

「俺ぁお前らの痴話喧嘩に巻き込まれるのは御免だ。メンドクセェのは嫌いだからな」

「……勝手なんですね」

クスッと笑うアリスカに。

「おぅ、てめぇ勝手に生きてるからな、俺は。だからストレスたまらねぇんだ。お前も俺や、あのスペシャルバカみたいな単細胞な生き方見習ってみな?」

ニッと笑う功刀。

「えぇ?龍太郎??」

「おぅ、周りの連中は、アイツは馬鹿だ馬鹿だって言うけどな…てめぇの心に正直に生きるって意味じゃあ、アイツはなかなかできねぇ事をやってるぜ?…俺は龍太郎の事は評価してんだ…ん、まぁ、馬鹿には違いねぇがな」

龍太郎、散々な言われよう。

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