天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
「でも…助かった、ありがと」

アリスカはブランコから立ち上がる。

そして手にしたハンカチにも視線を落とす。

「これもありがと…洗って返すから」

「それは取っておいてくれたまえ」

またバイオリンを弾く和音。

「恋には苦難が付き物…また思い悩み、苦い思いに打ちのめされる度、そのハンカチを見て思い出して欲しい~♪君には愛を語り恋を歌う、僕のような支えがいるという事を~♪ラララ~♪」

うるせぇよ。

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