天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
今度こそ。

和音は歌声と共に去っていった。

何だか悩んでいるのが馬鹿馬鹿しいくらいに騒々しくしていった和音だが。

(お陰で少し元気出たかも…)

確かにアリスカの表情には、僅かばかりの笑顔が戻ってきていた。

和音の言う通り、しばらく啓太から頭を切り離してみるのもいいかもしれない。

落ち着けば、啓太とも素直に話せるようになるかもしれないのだから。

生徒会長、方向音痴姉、無口少女やスペシャルハレンチ。

アリスカには、同性の友人だって数多くいる。

一人きりな訳ではないのだ。

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