心に潜むなにか
冬のはじめ
朝 窓をあけると痛いくらい冷たい空気が入り込む。

さむっ

つい、声に出す。


そんな薄着で窓あけたら風邪ひくよ


声が聞こえた気がして振り返る

振り返った先にはまだぬくもりが残ったベッド

一人のぬくもり


冷えたでしょ?おいで


今度は自分で声を思い出した。

そっと窓をしめベッドに戻る。

冬の朝がもたらした幻聴か夢か

もう一度ふとんにくるまり少しだけ寝よう

声のぬくもりを感じながら
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