光の射す方へ
仕事の帰り、何気に兄に電話をしていた。今日の晩ご飯は何にするか?といった内容だった。

電話を切って、ただならぬ視線を感じ後ろを振り向いた。


『私があなたの演技を信じると思う?』


女はそう言って不適に笑った。


そして私の左頬をちゅうちょなく叩いた。


固まる私の持っている携帯電話をとり、リダイアル…



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