俺はその時、どう行動するか。
「…!!」






ああそうだ…。

財布さっきのままだから、また一万円札しか入ってねぇ…。




麻生さん……俺の顔色をみて状況理解して許してくれないか?




しかし麻生さんを見ると、容赦なく手を差し出したまま微笑んでいた。



「…………」





く…そったれぇぇ!


俺は一万円札を引き抜くと麻生さんの手に叩き付けた。












「素晴らしい夜を、相良様」



足早にフロントを去る俺に向かって麻生さんは爽やかにそう言った。


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