俺はその時、どう行動するか。
「…綾音」



「はい?どうしたんですか?」






俺が足を止めたので、綾音も止まり振り向いた。


首をかしげる綾音。





「…あのさ、さっきビール飲みそびれちゃったし…一杯飲んでかない?」



俺は案内表示を親指で指した。



「あ、いいですね~!ちょうど温泉で喉が乾いてたんですよ!」



綾音は嬉しそうに笑った。



「でもいいんですか?飲んで明日起きれます?」



明日起きれるかの心配よりも、俺はこの後の澪との電話で受けるだろうダメージを明日に残さないように酔いたかった。






「綾音、起こしてね」



笑う俺に綾音も小さく笑った。













澪との結婚式まで
残り13時間―――――…


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