俺はその時、どう行動するか。
語尾が「よ」って……





聞き違いかと思いそのバーテンダーの顔をよく見た俺は、その瞬間ギョッとした。






ワイルドな男らしい顔立ちに、黒髪をオールバックで固めてカッコいいのに…


モミアゲと前髪1束がキューピー人形のようにくるんとカールされていた。


遠目では分からなかったけど…


この喋り方…

独特のオーラは……。







「あら、アタシの顔に何かついてるかしら?」



本日2人目のおネエなバーテンダーはジンジャーエールをグラスに注ぎながら首を傾げる。





「い…いえ…あの、おネエに会ったの今日2人目で…」


「うふふ、いやだわね。今どきおネエなんて珍しくもないでしょ?」





今どきおネエは珍しくもないが、こんな辺境な土地で1日2人もおネエに会うのはきっと珍しいと思うけど…。


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