俺はその時、どう行動するか。
―――――――――…
――――…






「ぶっ…!ゴホッゴホッ…」





俺は呑んでいたお酒をブチまけた。





「イ…イツキさん、あのゴツい人と恋人なんですかっ?!」





乾杯からどれくらい経っただろう。


軽くひっかけるだけのつもりが、気付けばかなりの量を飲んでいた。


ムーディーな店内に酔った俺たちの声が響く。





「もぅ~悠人ちゃん、きったないわね~!」



そう言っておネエのバーテンダー(名前はイツキさんというらしい)は、俺の顔をハンカチで拭いてくれた。


いつの間にかイツキさんも会話に交わっている。




「まぁ今じゃあどっちが彼氏で彼女か分かんなくなっちゃったわ。あ、悠人ちゃんおかわりは?」


「あ、じゃ…じゃあジンフィズください」






ちなみに今、話題にしているのはイツキさんの恋人のことだ。


なんと、昼間のラーメン屋のオカマ大将(名前をカオルさんというらしい)とイツキさんは恋人らしい。





二人とも並の男よりデカイのに…

想像も出来ないくらいとんでもないカップルだ…

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