俺はその時、どう行動するか。
「いいですね~イツキさんとカオルさん!お似合いですよ」





綾音も結構酔っていて、グラスの氷をカランと鳴らしながら

頬杖をつき羨ましそうにイツキさんを見つめる。




「うふふ、あんたと悠人ちゃんもお似合いだわよ?」


「あはは、やめてくださいよ~悠人さんは私なんて興味ないですから。さっきも説明しましたよね?明日結婚しちゃうんですよ」


「あら?でもまだ今夜は独身なんでしょ?だったらチャンスがあるじゃない」





イツキさんは俺の前にジンフィズのグラスを置くと試すように俺を見た。




「それに、そんな時だからこそ燃え上がっちゃう恋もあるんじゃなーい?ねぇ、正直なとこ、どうなのよ悠人ちゃん」


「え?ええ?俺ですか?その質問は勘弁してくださいよ、イツキさん」





アルコールのせいだろうか。


こんな回答じゃ、まるで綾音に対して気があるって言ってるみたいだろ。






そう思うのに、さっきから俺…なんかすごく楽しい。



ほんのり酔って笑う綾音が可愛く見えてしょうがない。


少ない照明が、綾音をさらに魅力的に色っぽく見せる。


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