俺はその時、どう行動するか。
「そういやさ、ずっと気になってたんだけど」





俺はグラスを揺らしながら、綾音を見つめる。





「ん?なんですか」


「…綾音はなんで彼氏がずっといないの?」





俺は酔った勢いで聞いてみる。





「綾音かわいいしさ、告白だってされるだろ?」


「か///かかか可愛くなんてないですよっ」




酔って桃色だった綾音の頬が紅色に染まる。




「あたしはアレですね。ちょっと初恋に失敗しちゃいまして…」


「初恋?」


「そうなんですよ。初恋の相手にちゃんと気持ちを伝えられなくて…なんていうか、それ以後の恋愛も臆病になってしまったというか」


「ふーん…そんなに好きだったんだ」


「まぁ、そうゆうことになりますかね」


「へぇ~…」






綾音の回答に俺は少し気分が落ちそうになったが、綾音にはバレてはいないようだ。




< 123 / 224 >

この作品をシェア

pagetop