俺はその時、どう行動するか。
「…え?」
綾音が言っている意味が一瞬理解出来なかった。
俺のことを…え?
なに??
信じられず綾音を見ると、真っ赤な顔で恥ずかしそうにしていた。
「………ええ―――っ!?」
「か、仮にですよ!?もしもの話です!」
驚く俺に綾音も慌て弁解をしてくる。
「でも悠人さんと澪さんはとってもお似合いだと思うし…!だからこそ、本当に残念というか」
そして弁解しながら、少し寂しそうに笑った。
「悠人さんにこんなに愛されてて、澪さんが本当に羨ましいなぁって…思っちゃったんです」
「綾音……」
「あははっ、ほんと私、飲み過ぎですね。ごめんなさい、忘れてください」
そうしてまたグイッとグラスに口をつけると、綾音は一気に中身を飲み干した。