俺はその時、どう行動するか。
一方俺は、綾音の言葉に胸がギュッと締め付けられていた。


澪に対する俺の今の複雑な心境を知らないからこそ、綾音はこんなことを言ったんだろう。




だけど…

俺だって必死に誤魔化しながらも本当は…


綾音のことが気になっていることを、もう自覚していた。







「イツキさん、スノーボールもう一杯くださいっ」


「アンタちょっと飲み過ぎじゃないの?」


「大丈夫ですよ~」



綾音は明るく振る舞いながら笑っている。


その無邪気な笑顔を見て、俺はさらに苦しくなった。


なんか…ツラい。


俺は両肘をカウンターについたまま頭をうなだれた。



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