俺はその時、どう行動するか。
その後

健二と別れた俺は、未だ頭のもやもやが取りきれないままロッジに戻ることにした。





『まぁ、明日は頑張れや。お前がどんな結果を選んでも…俺が笑い話にしてやるわ』



最後にこう言った健二の言葉が、少しだけ苦しみを和らげた。







俺は…どちらを選べばいい?






一時は結婚をやめようと思ったけど…


もし綾音を選んだ場合、澪には一生消えない程の深い傷を負わせることになる。


澪の泣き顔を想像すると、胸が締め付けられた。


正直、綾音に惹かれてしまっている自分がいるのは事実だけど、俺は澪のことだってすごく大切なんだ。



澪のことを考えれば…
とても綾音を選ぶことなど出来ない。









綾音に…謝ろう。







綾音のことは好きだけど…

やっぱり、俺は…








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