俺はその時、どう行動するか。
「結婚式は何時からなんですか?」


「あ…10時からだよ」


「じゃあ残り、3時間くらいですね」


「うん…でも俺がホテルに行かなきゃいけないのは8時半なんだ」




俺の言葉に一瞬だけ綾音の箸が止まる。



しかし次の瞬間には綾音はまた笑顔で顔を上げた。




「そ、そうですか、じゃあ食べたらすぐに出発しなきゃですね!」







笑顔の綾音が痛々しくて…


だけど今さらどうしてやることも出来なくて、俺も必死に笑顔を作った。



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