俺はその時、どう行動するか。
「もういいですわ…」


「…み…お?」


「もう…気が晴れるまでたくさん殴らせていただきましたし、怒ることにも疲れましたわ」



澪はスッと立ち上がると、俺に背を向ける。



「貴方なんて…好きにどこへでも行けばいいですわ」


「……!」


「ワタクシの気が変わらない内に早く消えてくださらない?」








強気な口調でそう言う澪は、その言葉とは裏腹に声が震えていた。


まるで初めて俺に告白してくれた時と同じように…







「澪…」


「ただ1つ…ワタクシと…ちゃんと結婚する気でいたかしら?」


「!」



俺に背中を向けたまま、澪は聞いた。



「もちろんだ…俺は澪を幸せにするつもりだった」


「そう…」


澪は少し間をおいて最後の言葉を言った。







「さよなら」








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