俺はその時、どう行動するか。
健二と二人で秘境の雪道を歩きだして20分ほどでようやくバス停に到着した。



小さなバス停は閑散として誰もいない。



ちなみに来るときはここのバス停は使わず、全員結婚式場専用の送迎バスで来たらしい。






「あ~さみぃ、早くバス来いよ」



健二はスーツの上に着たダウンジャケットのポケットに両手を突っ込んでいる。


一方、血のついた白いタキシード姿のままの俺は今にも凍えそうだった。


俺は震えながらバスの時刻表を確認する。



そして俺は愕然とした。






「………おい健二」


「あ~?」


「ここのバス停………1日1本しかバスが来ないらしいぞ」


「……はぁ?」




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