俺はその時、どう行動するか。
「おわっ!やめっ…自分はそうゆうのはちょっと…!」



「も~悠人ちゃんと同じでシャイボーイね」






笑顔がひきつる健二をよそに、俺はイツキさんに話しかける。





「お二人はどうしてこんなとこにいるんです?」


「アタシ達はデート中~!ほら、あんまり人目のつくとこでは一緒にいられないじゃない?」


「あ…あぁ、それもそうですね…」





納得する俺をイツキさんは観察するように見る。




「悠人ちゃんの方は…その姿からして本当に結婚式をボイコットしちゃったってとこかしら?」


!!


図星をつかれドキッとする俺にイツキさんは続ける。




「で、逃げ帰りたくってもバスが来なくて困っちゃってるって感じだったりして」



「……はは、全部お見通しですね」



「オカマの洞察力をなめたら駄目よん。本当にバカな男ねぇ…そんなボロボロになっちゃって」



「はぁ…そうですよね…ほんと馬鹿です…」






苦笑いする俺にイツキさんはため息をつきながら笑う。

< 188 / 224 >

この作品をシェア

pagetop