俺はその時、どう行動するか。
展望台まではロープウェーで上がるらしい。


ロープウェー乗り場までつくと俺は切符を4枚買った。





「はぁ、はぁ…」



ロープウェーを待ちながら足を止めると、健二たち三人も息を切らしていた。



「悠人ちゃん…速すぎ…はぁっ…私のこと…殺すつもり？」


カオルさんとイツキさんを見ると汗で化粧が落ちて大変なことになっている。


「はは…すいません…」


その時、ロープウェーが到着してドアが開いた。


俺たちはロープウェーに乗り込み展望台へと上がって行く。


徐々に頂上へ近付くロープウェーに、俺の鼓動は高鳴り再び不安が込み上げてくる。





――――プシュー。



展望階につきドアが開く。


足を進める展望台に入ると、そこからは夕刻の小樽の夜景が見えた。



濃紺の夜空に地平線だけまだ燃えるようなオレンジが混ざり


キラキラと輝き始めたばかりの小樽の夜景。




展望台には複数の恋人や家族がいた。


俺は左右を見渡しながら、展望台を進む。




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