俺はその時、どう行動するか。
綾音と小樽で再会した後も、俺たちはすぐには付き合うことはしなかった。



連絡先を交換し、1ヶ月に1度くらいのペースで友人としては会ったが


恋人として関係したことはなかった。



もちろん気持ちの上ではお互いに両想いだったけど…


澪が立ち直るまでは俺も動かないと決めていた。



そんなことをしても、自分の自己満足でしかないことは分かっていたけど

綾音も俺の意見に賛成してくれた。





「悠人さんが決めたことなら私は待ちます」




こんなどうしようもない俺に、綾音は優しくそう言ってくれた。






澪とは破局後すぐに再会していた。


澪のご両親に頭を下げるためだ。



当然、澪の家の敷居はまたがせてもらえず、俺は門の前で親父さんにボコボコにされた。




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