俺はその時、どう行動するか。
俺は綾音をゴロンとフローリングに寝かせると、その上に四つん這いに股がった。





「ゆ、悠人さん~…まだお昼ですよ」


「昼じゃダメなの?」


「ダ、ダメですよ!明るくて恥ずかしいです」





綾音は俺の下で恥ずかしがりながら、両手で顔を隠してしまう。


そんな仕草が可愛くて、俺はたまらなくなる。






「大丈夫だよ、綾音」




俺は綾音の手をゆっくりと外す。




「ダメです、恥ずかしい…」




綾音は恥ずかしがるけど…


俺は床の上で組み敷いた綾音の手に自分の指を絡めながら

綾音にゆっくり口付けをした。





「綾音…」



優しく触れ合う唇から、愛しさと幸せが胸に溢れてくる。





「悠人さ…ん…」


「綾音、好きだよ」







綾音が大好きだ。


たくさんの人を傷付け裏切ってしまったけれど、綾音が俺の前に現れてくれて本当に良かった。








段ボールに囲まれた部屋で

俺たちはじゃれ合うように幸せな時間を過ごした。




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