俺はその時、どう行動するか。
「あ…綾音?どうしたの?」


「いえ、あの、私考えたんですけど、やっぱりもし良かったらホテルまでご一緒しませんか?」


「……え?」


「せっかく同じ行き先ですし、一人より二人の方が楽しいと思うんですよ!」



そうやって無邪気に笑う綾音に俺は、笑顔がひきつってしまう。




「あ―…うん、その…」



……どうする?俺。


キッパリ断るか、受け入れるか。


いや、澪を想えばキッパリ断るべきだよな…




「どうしたんです?早く行きましょっ!」


「あ…そうだね」




俺の固い決意、終了。




「…………」


……澪、これは、断じて浮気ではないぞ!


ホテルについたら…
今度こそそれで終わりだ。


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