俺はその時、どう行動するか。
さらに日記は続く。





【全てが思い通りになった。

悠人さんは結婚式を取り止めた。私のために…


あの生意気な女のショックを受けた顔が思い浮かび笑いが止まらない。


これで悠人さんはようやく私のものに……。



そういえば裏で雇ったフロントの男とオカマ2人は想像以上に役に立った。


後でたっぷり報酬を与えなければ…】







俺は手に日記帳を持ち、リビングの床に座り込んだままの姿勢で動けない。


日記の最後はこう締めくくられていた。






【さて、悠人さんを手に入れたけれど最近何かが足りない。



もっと悠人さんが欲しい。

もっともっと…悠人さんを一人占めしたい。



悠人さんを永遠に側に置くことは出来ないだろうか。


そう、永遠に―――…】








その最後のページには、ミイラの製造方法や人間の冷凍保存の仕方などの記事が寄せ集められ、スクラップされていた。



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