俺はその時、どう行動するか。
始まりの予感
結婚を明日に控え、俺は早朝から一人で空港にいた。




結婚式は現地集合で、澪はすでに北海道にいる。


なんでも母親と婚前最後の旅行も兼ね、5日も前から北海道で過ごしてるんだとか。



長期休暇をとるために昨夜終電ギリギリまで仕事をしていた俺とは、身分が違うらしいな。


まぁ、別にかまわないんだけどさ。





搭乗時間になり機内へ乗り込む。


飛行機に乗るのは久しぶりで、これから空へ向かうことを思うと、気分は少し高揚している。


まだまだ俺もガキから抜け出せてないかな。


座席は一番前の窓際で、俺はそのまま席についた。





1年前からプランを立ててきた冬の北海道での結婚式…


さらにその後は高級リゾート地モルディブで1週間もの新婚旅行が待っている…!


粉雪の次は透き通る遠浅の海でバカンスとか…


まったく、澪はお嬢様育ちで一般庶民のである俺の苦労なんかこれっぽっちも分かっていないんだ。



と愚痴を溢しつつも

これから始まるおそらく人生で最高の贅沢な長期休暇を前に


俺も窓の外を眺めながら顔のにやつきが止まらない。



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