俺はその時、どう行動するか。
っていうか…とんでもないもん見た。
「…………」
携帯をポケットにしまうと俺は眉間を指で揉んだ。
俺は……中学生の頃から澪と付き合ってきたから
実際のところリアルな女の体は澪しか知らなかった。
澪は美人で身体もスレンダーだが、胸も小ぶりだ。
しかし…綾音は全然違った。
俺は別に胸フェチじゃないが、綾音の胸には特に興奮した。
「…………」
駄目だ、勘弁してくれ…。
完全に油断していた所に思い切りみぞおちにパンチを食らった気分だ。
そのくらいのダメージを受けた俺は、フラフラとバルコニーからコテージの中へ戻った。
そのままバフンとベッドに倒れ込む。
目を閉じるとさっきの光景が蘇る。
綾音の胸…多分Fカップくらいはあった。
ABCDE…F…
AでもBでもCでもない…。
シャ―――…
ベッドでうつ伏せの俺の耳にシャワーの音が聴こえてくる。
「…………」
俺は自分の頭をボカッと殴った。