俺はその時、どう行動するか。
「その…多分、今日このホテルには何組か僕の結婚式に出席する招待客が泊まっているかもしれなくて…


出来ればその人たちに今日僕が女性と一緒に泊まることを、内密にしていて頂きたいんですが…」




な、なんか悪いことしてる気分だが、この言い方で伝わるよな…?



麻生さんは俺の言いたいことを理解してくれたのか手をポンッと叩き、


状況を察するように俺だけに聞こえる声でコッソリこう言った。




「ワタクシも若い頃に経験があります」



「…!?」




俺が驚いて麻生さんを見ると、麻生さんはチャーミングにウィンクをした。



ってか…このじいさん、絶対に俺のことちょっと誤解してる。



俺のは浮気でもなんでもねー!



まぁ、とにもかくにも、これで外部からバレる心配も少しは減るか…。


後は俺が下手な行動を取らないようにしないと。


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