俺はその時、どう行動するか。
澪は働いていない。




一応たまに実家である病院の手伝いくらいはしているようだが…


それでも俺から言わせれば、やっぱり澪はバイトすらしたことのない生ぬるいお嬢様だ。



まぁそれが許させる家庭環境で育ち、


そんな澪だと知った上で俺は好きになったのだけど…


だからそれを責めるつもりもなかった。



ただ正直、今までも金銭感覚やその他の様々なことで澪とは価値観が違うなとは感じていた。


好きだけじゃ結婚は出来ないってよく言うけど。


だけど…


それでも俺は澪なら変わっていけると思ってたから…


澪となら一緒にやっていけると信じていたから…


だから俺は結婚を決めたのに…。




「なのになんでお前は俺を信じれないんだよ…」


「…………」


「もういい加減にしてくれ…」





なんかもう疲れる…


いい加減、俺だってうんざりしてしまう。


結婚だってどうにでもなればいい。


勝手にしろよ…。



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