俺はその時、どう行動するか。
「良かったぁ~、じゃあ今から作りますね?」




綾音はすくっと立ち上がると、スーパーの袋を持ってキッチンへ向かう。


ベッドに座ったままの俺はそんな綾音を目で追いかける。



キッチンに立った綾音はカッターシャツとタイトスカートの上から持参したらしいエプロンを付けると


気合いを入れてカッターシャツの袖をめくった。



「土鍋はないみたいなんで普通のステンレス鍋でやっちゃいますね~」



キッチンの棚の中から調理器具を探しながら、綾音が言う。


水色の可愛らしいエプロンが、きっちりしたスーツ姿の綾音に妙に合っている。


更にタイトスカートの下の脚は薄いストッキングを履いていて…



なんていうかそんな姿でキッチンに立たれたら、反則だ。


なんか仕事帰りの初々しい新妻…

今の綾音はまさにそんな感じ。



俺は完全に綾音に見とれていた。



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