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「今日でもう会うのは、やめよう。連絡も、とらないほうがいい」
えっ……
一瞬自分が何を言われたのかが、理解できなかった。
「正直、茉莉果が何考えてるかわからないし部活中や授業中まで学校に来られて、俺達が付き合ってるって噂も流れて迷惑だ」
「付き合って……?」
「ないだろ」
なっ……ないの?
「そんな……酷いわ」
最初の夜は素敵だった。
二人きりのディナー
二回目の夜は、ナツの行き付けの変人店長の店で不思議な体験にちょっとだけ戸惑った。
思い出が、走馬灯のように駆け巡る。
「ナツが、好きなのに……」
それは本心だ。
「茉莉果は悪い奴じゃない。でも俺は茉莉果には似合わない」
「それでも一緒にいれば、きっと私たち大丈夫よ」
涙が溢れてナツの素敵な顔が揺れてゆく。
ナツが私を一人ぼっちにしようとしている。
「一緒にはいられないよ。茉莉果は茉莉果に似合う男がいると思う。そいつといればいい」
「私、一人でいるの嫌いなの」
ナツは困った顔をする。でも柏原のように優しく手を差し伸べてはくれない。
「ごめん俺には無理。ちゃんと伝えた方が、茉莉果のためになるから。元気でな、風邪とかひくなよ」