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真っ白なクロスがかかるテーブルに、美味しそうなハンバーグが置かれていた。
シルバーのフォークとナイフ。アンチョビのサラダに、かぼちゃのポタージュ。


一人分の食事が、大きなテーブルに寂しそうに置かれている。




「ねぇ? 柏原。一緒に食事しない」

「いいえ滅相もございません」


短い答えと共に、私の横で片膝をつく。
有能な執事なのね貴方は




「ねえ柏原」

「はいお嬢様」


「貴方の一生分の人生を私が買ってもいいかしら?」


独りぼっちは嫌いだ。

柏原なら、ずっと傍にいてくれるでしょ?

私に買えないものなんてない不可能な事なんてないわ。




私は、この方法しか知らないのよ!


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