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狂おしいほどの愛ならば……


いっそのこと
狂ってしまえばいい。



柏原は、小さく微笑んだ。


「ここに貴女がいるという事に、私は少し期待してしまいます」



私の頬に柏原の両手が伸びてくる。

包み込むように優しく触れる。


熱い情熱的な眼差し。




「柏原」



「貴女を愛しています。ずっと秘めた想いを抱えてきました」




そして私に捧げられる、深い口付け。





綺麗な唇が……
ゆっくりと私の唇と重なり合い溶けてゆく。


貴方の唇、腕、胸……
体中から感じる想いが伝わる。


唇から世界が全てが重なり合って

こんなにも暖かい……




柏原だけを見つめたい
柏原だけを考えたい
柏原だけを想いたい




これって何……?





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