SWeeT†YeN
「か……柏原……、これって治療よね?」
「いいえ、今日は違います」
ちょっと酸欠気味よ?
頭がクラクラしてきたわ。
短く答えながら、その隙にも短いキスを落とす執事。
そして見るものを魅了する優しい笑みを、惜しみ無く私だけに与えてくれる。
ソファの隣に座り私のワンピースに手をかけてきた。
「何をするの……ん?」
唇を塞がれて、背中のファスナーが下ろさる。
両手を掴まれてソファに倒れ込む。
「……困ったお嬢様だ」
「……柏原の方こそ困った執事よ」
ワンピースが腰で引っかかる。
柏原はコットンのシャツを脱ぎ棄てた。
キスは止まない。