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はぁ


柏原もいないし本当に嫌になっちゃう。


「大丈夫? ごめんね、僕のせいだ……」



「ううん、竜司は悪くないのよ。全部柏原の責任よ」




「茉莉果ちゃん、優しいんだね」


「当然じゃない」


私は動物愛護者だもの。


「また改めて君を誘ってもいいかな? 今度は、二人きりで会おう。使用人も抜きで、麗香にもばらさないよ。君が具合が悪くならない場所に行こう」


竜司の手が、私の手をそっと握る。

そして熱い眼差しで私をみつめてくる。


「この前の再会。本気で神様に感謝したんだ……君にまた出会えて僕は幸せだよ」


「私も、驚いたわ」


オーストリアで会ったコアラが、生まれ変わって私の前に現れるなんて驚きよ。


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