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こんなところをセルマン先生が見たらきっと悲しむわ。
竜司の腕は、私の背中にゆっくりと回る。
「竜司、離しなさい」
「いやだ……こんなチャンス二度とないかもしれないから」
竜司の手は、ゆっくりと背中から腰のあたりに移動する。
体のラインをなぞられてるようで鳥肌が立つ。
わかったわ!
『両刀使い』ってやつね?前に何かの雑誌で読んだ事があるわ!
男も女も相手に出来る変態なのね?
竜司
なんて欲張りなコアラなのかしら!
……パチッ
小さな音がして辺りが明るくなる。
ライトがつくと、水に滴った竜司の顔が凄く至近距離にあった。
唇なんて、ほとんど触れているような距離だ。
危なかったわー
「何をなさっているのですか? お二人とも」