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腕を組みながら、人指し指を急かすように動かす執事。
彼にとって、鋭く尖ったナイフはまるで恐くない。
「どうする? はやく決めろ……こっちは、ホワイトチョコを溶かさないとならないんだ」
黒く微笑むその姿は、背筋が凍りつく美貌の持ち主のものだ。
その笑顔は
図らずとも美しく
見るものを魅了して
目が離せない。
そして必死に頷きたくなってしまう!
ついに、ひげ面兄貴まで涙を流しながら頷きはじめた。
私も必死に頷く。
よくわからないけど、自首したらいいのよね?
わかったわ。柏原
自首しましょう!
だけどチョコフォンデュと、貴方の度重なる無礼な言動を私が忘れたわけじゃないのよ?
自首したら、話し合いましょうね?