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「こっちに、出てきてくれないか? 大丈夫。悪いようには、しない。話をしよう。両手をあげて……」
長身ひげ面は、津田さんの問いかけに両手をあげて、一歩ずつ前に出る。
「あなた自首するつもり?」
さっき柏原が「自首したほうがいい」って言ってたわ。
私は、親切心を出して長身ひげ面に微笑みかけた。
泣き顔で、必死に頷くひげ面。
「津田さん、このひげ面自首するって言ってるわよ」
「本当ですか?」
すると津田さんは、嬉しそうにしながらも、慎重に扉を開く。
長身ひげ面が、一歩外に出ると
「確保っ」
「うわぁっ」
という叫び声がして、ひげ面は謎の武装集団に揉みくちゃに押さえ付けられて連れていかれた。
「あんまり乱暴な事しないであげてね? 彼、泣きそうだったから」
「大丈夫だよ。あれ以上の乱暴はしないよ」
私って、なんて優しいこと言っちゃたのかしら!
これでますます読者のハートは、ガッチリキャッチね。
紫音茉莉果ファンクラブの受付は柏原まで連絡してくれるといいわ。
(現在紫音茉莉果ファンクラブの受付は終了しておりますBy柏原)
「さあ、君も出ておいで」
「はい!」