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「犯人は残り二人で間違いないかな?」

「犯人って、ひげ面のこと?」


「えっ……うん、多分ひげ面の事で間違いないと思うけど」


そうか!

この津田さんは、ひげ面に用事があるのね?

だから、親切におにぎりを手渡していたのね!




「あと、二人いるわ! 呼んできましょうか?」


「えっ……? いや、ちょっと待って!」


ひげ面を呼びに行こうとした私は、津田さんの逞しい腕によって引き寄せられた。


やだ……

やだけど、嫌じゃない。



強引な男性嫌いじゃないわよ。津田さん……


でも、かなり歳上みたいだし……私なんて遊び相手くらいにしか思われないかしら?



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