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────「柏原! 柏原! 柏原!」


滑らかなホワイトチョコをイチゴに絡めながら、隣にいる執事の肩をバシバシと叩いた。


「いかがなさいましたか? お嬢様」


「これっ! うちよっ!」



夕方のニュースを見ていたら、上空からの我が家が映し出されている。


ヘリコプターが旋回しているのは気が付いていたけど……

まさか無断で撮影されていたなんて、許せない。



私も、ハリウッドスター並みのパパラッチ被害者の仲間入りをしたのね?



そして現在の屋敷中は、武装集団がウロウロと歩き回っているのだ。


このダイニングルームだけで、五人もの男性が床から壁まで隅々と、まるで遺跡調査みたいな真似事をしている。




柏原は、時折彼らと話をしながら、チョコフォンデュを用意してくれた。



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