SWeeT†YeN
こんなのって、あんまりだわ……
酷過ぎる!
ミルキーピンクのトランクは、抵抗する事なく暗闇を運ばれていく。
「このクッキー、まだたくさんあるからあとで食べてね」
バスケットには、沢山のクッキー。それを手渡された。
「お父様もお母様も大嫌い!!!!!!」
バスケットに入ったクッキーが飛び散る。
「茉莉果!」
私が本物の紫音茉莉果ではないから?
だから、私を一人にするの?
泣きながら別荘に駆け込んだ。