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「どうぞ」

「いただきます」



スプーンまで、木で出来てる。器は、陶器なのね。

黄色いポタージュ。ふーふーと冷ましながら食べた。


「美味しいわ」


空腹も手伝い、私は夢中に食べた。

大粒のブルーベリーが入ったジャムを沢山トーストにのせて頬張る。



こんなに一生懸命、朝食を食べる事なんて久々だわ。
もっと柏原に感謝しなくちゃだめね。



ダイニングテーブルから、目と鼻の先にキッチンがある。壁に面していて、ダイニングとの区切りはない。

一階はワンフロアーにダイニング、キッチン、リビングがあり。二階に上がる階段が突き出ている。


そして、柏原は私の斜め後方で紅茶をいれている。


「柏原は食べないの?」

「先に、いただきました」


一緒に食べればいいのに。



「ポタージュのおかわりは、いかがですか?」


私は大きくうなずいて器を出すと、柏原は湯気をたてながらポタージュを注いでくれる。





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