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「仲良くしようよ。俺は、二人が相手で執事さんが見てても俄然やる気満々……」
「ほら、麗香! あっちでアラブの王族が花束持って待ってるわよ!」
「茉莉果! 大変もう夜の九時よ? ホットミルク飲んで早く寝ないと胸が育たないわよ!」
あら? 本当、九時だわ
確かに眠いわね。
だけど、浩輔を見捨てるわけにはいかないのよ。
「っていうか、茉莉果は昔から男に"ふしだら"なのよね!」
麗香は、谷間の揺れる胸元を強調するようにまた腕を組んだ。
「私は浩輔の夢を叶えてあげたいの! 麗香の"いんらん"な考えとは違うの!」
「えっ! 茉莉果ちゃんがふしだらで、麗香ちゃんが淫乱なんて最高のシチュエーn……」
「なんでっ茉莉果が叶えるのよー! 私が浩輔くん釣ってきたんだから茉莉果には関係ないでしょー?」
「えっ? 麗香ちゃん? 俺の事釣ってくれt…」
「ゴッホォン!」
取っ組み合いで、カラス女と睨み合う私に激しい咳払いをした私の執事が近づく。
「お嬢様方『演劇会』の練習はこれくらいにいたしましょう、本日は麗香様の誕生です。もちろん三角関係のもつれを演じる『演劇会』をお嬢様が大切にしている事は承知してます」
そこで初めてほぼ会場中が私達を見ていたと知った。