SWeeT†YeN
「………んっ?」
何よこれ!
何よ! この展開!!!!!
合わさった唇は冷たい。
それなのに、癒すような優しさがしみ込んでくる。
目眩がするわ……
後に逃げようとすると、後頭部へと回された柏原の手に阻止される。
次第に柏原の唇も熱を帯びてきた……
舌と舌が絡み合う。
なによコレ?
体に力が入らなくなってきた……
それどころか、体が麻痺しちゃったみたい。
でも、なんでだろう?
すごく心地いい。
どれくらいそうしていたんだろう。
執事の唇が離れた、湿り気を帯びていて艶めき美しく酷く卑猥だ。
私が抵抗しないのをいい事に、執事は笑みを浮かべてに少しタイを緩める。
その表情に私の心は大きく跳ね上がった。